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マーケティング 「ペルソナ」とは? 5分で全てわかりやすく説明します

社内で仕事はしていて、この商品のペルソナは?今度発売予定の新商品のペルソナはどんな感じ?などと質問されたことはないだろうか?

はっきり言って、このペルソナを設定することは非常に重要ですので、今回はこの記事でわかりやすく説明します。これで、次回から困る事もなくなります。では、早速始めていきます。

 

もくじ:

(1) ペルソナとは?

(2) ペルソナとターゲット (ターゲッティング)の違い

(3) ペルソナの作り方

(4) ペルソナを作るメリット、デメリット

 

 

(1) ペルソナとは?

ペルソナとは、元々、ラテン語の仮面を意味するpersonaからきている用語です。

その仮面の内側にいる人間を想像し、発展させ、マーケティングでは、仮想のユーザー像として使われています。企業として、そのユーザー像を想像し、リアルに実在するかのように、年齢、性別、居住地、職業、年収、ライフスタイル、価値観などを設定していきます。こういった作業をペルソナの設定作業と呼びます。

 

(2) ペルソナとターゲット (ターゲッティング)の違い

ペルソナとターゲット (ターゲッティング)は異なります。正確に言うと、ペルソナはターゲットの中に含まれます。

ターゲットとは、消費者をざっくりとしたグループや層に分ける事です。例としては、30代の女性のグループ、年収800万円以上の男性などです。

それに対して、ペルソナはターゲットの中に含まれるが、もっと細かく仮想のユーザー像 (人物)について考えます。

 

下記に具体例を挙げます。

性別は男、名前はカズヒロ、IT系の大手企業で働き、年齢は38歳で役職は課長。年収は800万円で、iPhoneを所有し、時間がある際は、NewsPicks、YouTubeTwitterでビジネスニュースを確認する。

都心から30分程離れた新興住宅地に家をローンで購入し、奥様と二人の娘と生活している。

金曜日の夜は、同僚や会社の後輩とオシャレな居酒屋に飲みに行き、休日は、家族で娘が好きなテーマパークやショッピングセンターに遊びに行く。

趣味は、ドライブとランニングで、河川敷をよく走るコースとしている。(※あくまでも例えです。ペルソナでは、仮の名前まで設定します。社内では、カズヒロさんの件だけど?というような会話が行われ、親近感が湧き、同僚とのコミュニケーションが円滑に進みます。)

 

ペルソナでは、その仮想のユーザー像が、リアルに存在するのではないか?というぐらい細かく設定します。ターゲットはざっくりですが、ペルソナでは詳細に決めていきます。

 

(3) ペルソナの作り方

・直接消費者と関わっている営業部門や、店舗などで商品を販売している形態であれば、店舗の従業員にアンケートやインタビューで、どんな消費者が商品やサービスを購入しているのかを確認する。

 

・消費者の購買データを分析する (購入している商品、購入額、購買頻度、時間帯、わかるようであれば、居住地や性別)

 

・消費者に直接アンケートやインタビューを行う。可能であれば、消費者の自宅を訪問して、調査する。

 

・上記の情報を集めて、最終的に社内でデータ分析を行う。

 

(4) ペルソナを作るメリット、デメリット

 

メリット:

・明確なペルソナを作る事で、社内でのイメージの共有につながる。全従業員が同じイメージを共有できる。

・ペルソナを設定することで、マーケティング戦略が立てやすくなる。市場にいるペルソナで定めたユーザーズ像以外の大多数の消費者について考えなくてよく、作業効率が上がる。

 

デメリット:

・作るのに時間がかかる。

・これはよくあることで、自分の会社でもあったが、自分の思い込みなどで、自分の理想の人、友達などの人物を思い込みでペルソナに設定してしまう。

 

結論:

いかがでしたでしょうか?

ペルソナは長期間に渡り、調査やデータ分析を行い、実在する人物のように非常に細かく設定していくので、物凄い時間と労力がかかります。また、定期的なユーザー像の見直しも必要となります。ただ、正確に作れば、マーケティング活動に与える影響は大きく、大幅に費用を削減したり、会社に長期的な利益をもたらします。皆様も一度、自社のペルソナを作ってみましょう。