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5分でわかるVRIO分析-マーケティング学習者必見

VRIO分析とは、アメリカのジェイ・B・バニーによって考案された自分の会社の内部の資源 (人・物・金・情報)を分析するフレームワークです。

これにより業界内で持続的な競争優位を築くための、自分の会社の資源の現在状況がわかります。

では、早速始めていきましょう。

 

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(1) VRIO分析とは?

VRIO分析とは、下記の4つのグループの頭文字を取ったものです。

Value (価値)

② Rarity (希少性)

③ Inimitability (模倣困難性)

④ Organization (組織)

 

①~③に関しては企業が所有している内部資源が役に立つか?競合他社に比べて強いかどうか?を分析します。

 

④では、①~③での内部資源が組織内で正しく使われているかを分析します。

 

では、詳しく1つずつ確認していきましょう。

 

Value (価値)とは:

自分の会社が所有している内部の資源 (人・物・金・情報)にどれだけの価値があるのか?

どれだけの利益を会社にもたらしているのか?

どれだけ消費者に対して価値を提供しているのか?

 

消費者側からすると、どれだけの価値を提供されているか?について分析します

 

② Rarity (希少性)とは:

①での内部資源に関して、競合他社に比べてどれだけ珍しいか?

他者と異なるか?

例えば、自社にしかできないような原材料の仕入れ先がある。

自社にしかできないような職人の技術があるなど。

 

こういったものがなければ、他社が容易に市場に参入して、市場内の競争が激化していきます。

 

③ Inimitability (模倣困難性):

競合他社が自社の経営資源を模倣できるかどうかを分析します。

例えば、模倣されやすい商品だと、現時点で有利でも数年で他社に追いつかれます。

逆に、自社の技術や商品に対して、特許を取得している会社は、自社しかそれを利用できないので、有利となります。

 

④ Organization (組織):

会社として、上記の①~③の資源を最大限、有効活用できるような組織体制があるかを分析します。

 

(2) 分析結果の活用方法

上記の分析結果を踏まえて、会社内部の資源が適切に使われているかを判断する必要があります。

 

例えば、

会社の資源には、価値があり、会社の売上に貢献しているか?

その資源は希少で、大多数の会社には、普及していない技術かどうか?

その資源は、模倣するのが難しいか?もしくは、模倣するのに数年かかるものか?

自分の会社で、資源を有効活用するための組織体制がきちんと整っているか?整っていないのであれば、どこを改善しなければいけないのか?

 

結論:

いかがでしたでしょうか?

一度、自社の内部資源について現状を分析してみましょう。問題があるようであれば、どこがどのように問題なのかを考え、改善してみましょう。