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企業内におけるマーケティング部門の位置付けや役割

企業内におけるマーケティング部門の位置付けや役割

 

目次:

(1)社内におけるマーケティング部門の位置付け

(2)マーケティング部門の役割

 

(1)

昔は、社内においてマーケティング部門は、営業部、経理部、製造部などと同様の位置付けでしたが、社内においてマーケティング部門の重要性が増しております。

なぜなら、マーケティング部門の業務内容には、市場調査から商品の製造や販売戦略の策定などが含まれるようになってきており、社内の多くの部門の業務に影響を与えるようになってきている。

また、商品やサービスを購入する消費者の心理も複雑になってきており、昔のように大量生産、大量販売では、商品が売れなくなってきている。

そのため、現代では、マーケティング部門の綿密な市場調査から新商品の開発などのビジネスが始まるようになっており、社内においてマーケティング部門の重要性が他の部門より大きく上がってきている。つまり、社内においてマーケティング部門が中心になってきている。

 

(2)

マーケティング部門の役割は、市場の調査、調査結果の分析、調査結果を基にした商品の開発、製造、販売戦略の策定、商品やサービス販売後のアフターサービス、マーケティング活動全体の効果検証など多岐にわたります。

例えば、市場調査では、アンケート、インタビュー(個人、グループ)、会社によっては、消費者のお客を訪問して、日常生活を確認します(消費者の日常の何気ない行動から、消費者の課題や問題点を発見し、そこから新商品の開発に結び付けます)。

また、SNSや口コミサイトなどで情報を収集し、長期的な視点で消費者のニーズを満たす新商品のアイディアなどを考えます。

 

市場調査が終了したら、データを分析し、従来の商品で今までと違う層をターゲットにできないか考えたり、製造部門と一緒に新商品の開発に着手します。

 

同時にSTPについて考えます。

STPとは、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲッティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の頭文字を取ったものです。ここではどういった層のどんな人に商品やサービスを提供するのか?という事を考えます。

例えば、都市部に住む働き盛りの30代男性などと考えていきます。

 

続いて、マーケティングミックス(4P)となる。マーケティングミックスとは、下記の4つの戦略の頭文字を取ったものです。

 

Product (製品戦略)

市場で販売する製品(商品・サービス)について考えます。例えば、どんな製品が消費者の問題を解決するのか?どんなデザインやパッケージが好まれるのか?

 

Price (価格戦略)

市場で販売する価格について考えます。価格次第で、企業の利益は大きく変わるので、ここは物凄く重要となります。例えば、高価格で販売するのか?もしくは、低価格で販売させるのか?

 

Place (流通戦略)

市場のどこで製品を販売するのかを考えます。

例えば、販売場所がスーパーなのか、コンビニか?場所は、都市部なのか?郊外化?

どうやってそこに持っていくか?倉庫の立地はどこにするか?など

 

Promotion (プロモーション戦略、販売促進戦略)

企業の広告戦略について考えます。どうやったら、消費者に自分の会社の商品やサービスを知ってもらえるか?を考えます。

例えば、テレビCMなのか?ネット上に広告を出すか?SNSなどで拡散して、広めるのか?

 

最後に、マーケティング活動全体の効果検証をPDCAで行います。

Plan: 目標達成への方法

Do: 目標達成へのマーケティング活動の実行

Check: 実施したマーケティング活動の評価

Action: マーケティング活動内で発生した課題や問題点を基に活動の改善

 

以上が一般的なマーケティング部門の役割となります。

 

今回は、ここまでとなります。

また、次回、お楽しみにお待ちください。